第21回 チェイン・リアクション

060721

「一揆塾」、今日もまた面白かった。
ストリートバスケのプロリーグ、「レジェンド LEGEND」
http://www.streetlegend.jp/を起業した元銀行出身の若きベンチャー企業「From the Street」の金井社長のお話に、集まった「志士たち」(なぜか全員男性、結構ムサイ会だった、気が付けば)の熱気が時間を忘れさせた夜だった。

代表のカワムラが育んできたネットワークを側で体感できるラッキーさに感謝しつつ、「志士」達の言葉から、己の求めている言葉のカケラを拾い集める自分がいる。

若い世代だろうが年寄りだろうが、結局人を「繋ぐ」のは「想い」であり、「熱」でしかない。
どんなにバーチャルが進化し、ITが人の意識や生活を変化させようとも、結局人間はアナログな存在なのだ。

「八方美人」だといわれる私。
その度合いが最近は少しずつ無くなってきているようだが、あえて否定も肯定をもする必要がないと思っている。

しかし私は人と繋がる以上、どんなことであれその人の良いところ、尊敬できる部分を探すのが癖のようになっており、それはたとえ悪癖であれ、私自身なのだ。
そこで予想外に嫌われたり、疎まれることは昔に比べ全く気にしなくなった。
そしてむしろ根拠のないネガティブアタックや拒絶に対しては、今までにないくらいの強い「敵意」を覚えるほど今の私は尖っている。

日本が長い間育んで創り上げてきた「コミュニティ」のあり方が崩壊した、とは弊社代表、カワムラの言葉ではあるが、だからこそその原点に立ち返る動きも、あるところでは今まで以上に色濃く、熱いエネルギーを帯びる生命体となってたくさんの繋がり、「チェイン」となっていくのではないかという実感を覚える。

日本は「察し」の文化であり、「恥」の文化であるとまことしやかに語る文章を読み、その底にある真意を理解したつもりでいた自分。
それは確かに真実であるかもしれない。
ただ、自らの目を通して見るこの国は、「察し」に甘え、「恥」の意味を取り違え、そこから生じる限りない矛盾に対して、あるものは半ば必死に、あるものはあえぎながら、あるものは悩みながら、そしてあるものは計算された無関心で日々をすごしている。
そしてそのような中で今も昔も変わらず、毅然と、また凛とその矛盾に対して異をとなえ、邁進していくものがいる。

今日、各々熱い志士達の言葉をくくった末には、
「あ、やはり。人間は感情の生き物であり、アナログな生き物なのだ。そしてその想いを自分にできる精一杯のやり方で人に伝え、表現し、人と繋がりを創りながら共に生きる、それこそが生きる意味であり、価値なのだ。そしてそれを求めている人はまだまだ本当にたくさんいる」
という、極めて当たり前でなおかつシンプルなところに落ち着いた。
形やスタイルは違えど、まだ見ぬ志士達が本当にたくさんおり、またまだ見ぬ彼らと確実に出会い、そして繋がっていくのだという確信を、日々感じる毎日である。

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